コラム
INMO Futureが出た。一体型の1080Pと空間定位を会社が主張している
2026年11月4日、成都で影目が第四世代一体型のINMO Futureを発表した。双目1080P・FOV36°・SLAM/6DoFは会社の公表値。中国価格の報道例と予約の読み方を整理する。
11月4日、成都で影目科技(INMO)が第四世代の一体型ARグラス「INMO Future」を発表した。スマホや外付けホストに頼らない一体型で、空間の位置を取る計算を本体でやる、というのが会社の説明だ。発表の場は自社の新製品発表会で、同日の世界表示産業大会でも成都発の製品として扱われた。
会社が言っている仕様
公表されている数字は、いずれも会社側の主張だ。独立した実機計測はまだ出ていない。
表示は両眼とも1080Pのフルカラーで、方式はアレイ導波路(レンズ内を通して映像を目に届ける方式)だ。視野角は36度、入眼輝度は最大で約800ニト、前世代より33%明るい、とある。プロセッサはQualcomm Snapdragon系の空間処理チップで、型番は出ていない。
位置取りはSLAMと6DoFだ。明るい室内ではセンチメートル級の位置と度単位の姿勢、数秒以内の多平面検出、地図の保存と空間アンカーで、外したあとでも同じ場所に内容を戻せる、というのが説明だ。専用のコントローラがあり、音声は耳を塞がないステレオスピーカーだ。システムはAndroid 14ベースの空間AIOSで、AndroidアプリのインストールとOpenXR互換のSDKを出すとしている。
アクティブ冷却も強調している。高負荷でもフレームは42℃未満、ファン音は約40dB、という主張だ。先代のAIR3は過熱で北米の回収案内が出ているので、ここは数字だけでなく、実機での発熱と騒音を見る必要がある。
バッテリー容量、連続使用時間、最終的な重量は、今回の発表材料でははっきりしていない。約100gという表現もあるが、確定仕様としては扱わない。
価格の報道と予約の読み方
北京商報の報道では、中国での価格帯はこう並んでいる。標準6999元、発表価格5999元、現場価格5499元、既存ユーザー向け4999元だ。同じ発表では、王嘉尔が関わったとするMagic AI Glassesが約1199元でも出ている。Future本体とは別製品だ。
米向けでは、返金可能な予約デポジット30ドルと、未公開のKickstarterでVIP約799ドル、という整理が英語メディアにある。キャンペーン開始日はまだ出ていない。デポジットは購入そのものではなく、本予約の前の仮押さえとして読む。
日本での公式販売ページや、日本語の出荷案内は、この時点では確認できていない。
AIR系とGO系のどこが違うか
影目のラインは大きく二つある。AIR系は一体型のフルカラーARで、AIR1からAIR3まで続き、Futureはその先の第四世代だ。GO系は翻訳や会議メモなど、情報表示寄りの製品で、GO3は国内通販でも見かける。FutureはGO3の後継ではなく、AIR側の延長だ。
表示グラスで視野の広い製品(たとえばホスト接続の大画面系)と比べると、Futureの36度は狭い。代わりに会社が売るのは、本体だけで6DoFの空間にコンテンツを置く、という一体型の話だ。どちらが自分の用途に合うかは、画面の大きさ優先か、ホストなしの空間操作優先かで分かれる。
国内の読者にとっての意味
中国勢の一体型で、1080P両眼と空間定位を同じ発表で並べた例として、Futureは大きい。数字は会社の公表値なので、発熱・バッテリー・追跡の安定はまだ未確認だ。買うなら中国価格の階層と、米向け予約がデポジット止まりな点を分けて読む。日本向けの入手経路が出たら、そのときに価格と保証を追う。
INMO GO3
INMO Air3