コラム
Subvocalが無音入力のグラスを予約開始。カメラなしで口の動きを読む
YC F26のThe Subvocal Company。口を無音で動かして文字にするグラス。米で予約、デポジット199ドル、早期499ドル、出荷見込みは2027年Q1。
The Subvocal Companyが、声を出さずに文字入力するメガネの予約を始めた。創業者のAarush Yadavが2026年10月30日にXで発表し、YCのLaunchページでも同じ内容を出している。出資は約130万ドルで、Y CombinatorとAfore Capitalなどが入っている。
何をするか
無音で口を動かすと、その動きを文字にする。会社の言い方では、低出力の電波(RFセンシング)を顔に向け、筋肉の動きで変わる反射をモデルが文字に直す。マイクで声を拾う方式ではない。公式は「カメラも不要」と書いている。読唇の映像入力ではない、という位置づけだ。
速度の主張は200語/分以上。デモ動画ではメール下書きやSlack要約の指示が、口を動かしただけで画面に出る。動画のグラスには「Prototype design」と出ていて、出荷品の見た目ではない。
既存のスマートグラスとの違い
毎日かけるカメラ付きグラスは、撮る・訳す・AIに見せる用途が強い。Subvocalは入力専用に近い。声を出せない電車やオフィスで、キーボード代わりに使いたい人向け、と公式も書いている。Wispr Flowのような音声入力を毎日使っている人を、最初の客として想定している。
プライバシーの話も公式FAQにある。勝手に思考を読むわけではなく、意図して口を動かしたときだけ文字にする、という説明だ。周囲の騒音にも依存しない、とも書いている。ここは主張であり、実機検証はまだない。
価格と入手
予約サイトでは今日払うのは199ドルのデポジットで、全額返金可能(最終支払いの前まで)。早期価格は499ドル(定価表記699ドルから200ドル引き)。残金はあとで300ドル。処方箋レンズは別料金。出荷見込みは2027年Q1。FCCの認可が条件、と書いてある。
有料の予約はいまアメリカ向けだけだ。日本からの購入ルートは、この発表時点では出ていない。
いま言えること
カメラなしで入力だけを売るグラスは珍しい。精度と完成度はこれからで、公式もプロトタイプと出荷品の見た目が違うと書いている。日本ではまだ買えない。価格と仕組みの一次情報だけ先に押さえておく。
Subvocal