実機レビュー
RayNeo iOのリューズはいい。それでもR1が恋しくなる
タッチ操作のために髪まで切った私には、回して押すSmart Crownがうれしい。けれど、操作のたびに腕を上げる生活には戻りたくなかった。

RayNeo iOでいちばん良かったのは、AIよりも、つるに付いた小さなリューズだった。
回して選ぶ。押して決める。Apple Watchのデジタルクラウンと同じ操作だ。試用中はダブルクリックの誤作動も気にならず、テンプルで操作するスマートグラスの中では、これはかなりいいと思った。
なのに、普段使っているEven G2とR1に戻りたくなる。リューズの出来が悪いからではない。うまく操作できても、そのたびに手はこめかみにある。そこが惜しい。
9月26日にレビューを公開したとき、Xには「ハードはかなり良い」と書いた。ソフトにはまだ改善してほしいところがあるし、そのうち化ける製品だとも思う。Smart Crownは、そのハードへの好印象をいちばん説明しやすい部分だ。
メガネのために髪を切るところまで来ていた
私が物理操作をありがたがるのには理由がある。Even G1のタッチ操作では、髪が邪魔になる。夏場には汗で反応も悪くなる。対策で短髪にした。メガネを操作するために髪型を変えているのだから、我ながらだいぶおかしい。
タッチセンサーの「触ったつもりが反応しない」「触ってないのに反応した」は、操作のたびに小さく引っかかる。Smart Crownは回した分だけ動き、押したときに決まる。触る場所も、写真の丸い部品を見れば分かる。何かを呼び出す前に、まず操作が通ったかを気にしなくていい。
髪を巻き込むこともなかった。ただ、これはすでに髪を切った私の話だ。長い髪でどうなるかまでは分からない。元レビューでは「スマートグラスオタクは髪を切れ」と書いたが、本当はメガネの方に合わせてほしい。
リューズは馴染む。腕を上げる動作は残る
写真を見ても、リューズだけが大げさに飛び出している感じはない。よく見れば付いているな、という程度で、私はむしろ少し洒落ていると思う。物理部品を足したせいで、メガネとしての見た目が壊れたとは感じなかった。
でも、使うときの姿は別だ。回すにも押すにも、腕を耳の高さまで上げる。Rokidを使ったときに気になった「こめかみまで腕を上げる儀式」は、操作部がリューズになってもなくならない。
満員電車で手を伸ばしにくい。会話中に何度もメガネを触るのが気になる。歩きながら腕を上げるのも面倒だ。私がR1を好きなのは、こういう場面で手元から操作できるからだ。

R1ならポケットに手を入れたままでもいい。通知を確認し、画面を送り、AIを呼び出すために、いちいちメガネへ触らなくて済む。指輪そのものは少しゴツいが、私はその存在感よりも、腕を上げなくていい方を取る。
欲しいのは、このリューズを褒めたまま手を下ろせること
Smart Crownへの評価は変わらない。テンプルで操作する方式の中では、私はこれがいちばん好きだ。タッチ操作で感じていた不確かさが減り、見た目もメガネに収まっている。
それでも、毎日使う一台としてはG2とR1へ戻る。私にとって、操作が一回きれいに決まること以上に、何度もメガネへ手を伸ばさなくていいことが大きかった。iOのリューズを回して「これいいな」と思うたび、手元で同じことができたら、と思ってしまう。
RayNeo iO
Even G2