コラム
Even G2の2.4.0は、選んだ会話記録をKnowledge Baseに入れる
App Store版2.4.0と、2026年10月30日発効のプライバシー通知を読む。Knowledge Baseは自分で足した記録とファイルだけ。Pro Modeの名前はサポートのConversateページに無い。

私の毎日用はEven G2だ。カメラはない。表示で通知と翻訳を読む。アプリ2.4.0は、解像度や視野角を変える更新ではない。ストアのリリースノートが名前を挙げているのは、選んだ会話記録を残すKnowledge Base、Conversate Pro Mode、Even AIの操作、アプリの暗い画面だ。
Even Realities(App Store、版2.4.0)
Knowledge Baseに入るのは、自分で足した記録とファイルだけ
2026年10月30日に開いたApp Storeの履歴は「2.4.0 3d ago」で、暦の日付は書いていなかった。1番の文はこれだ。「Knowledge Base (Beta) turns the Conversate records you choose and the files you add into a growing, organized source of personal knowledge.」
同じ1から3と、ファームの注記は、Google Playの What's new にもある。Playのページは Updated on Oct 26, 2026 だ。Playの What's new には、App Storeの4番「Added a dark theme to the Even Realities App.」は無かった。
Even Realities(Google Play、更新日 2026-10-26)
オンとオフの切り方は、2026年10月30日発効のプライバシー通知にある。主体は Even Realities GmbH。Knowledge Baseは、アップロードした文書と、自分で許可した Conversate Records で個人の知識ベースを作る、と書く。Even AI と Conversate が、その知識ベースを応答、キュー、提案に使うことがある。
条件は分かれている。Knowledge Base を使うには AI Memory がオンである必要がある。AI Memory をオンにしても、Knowledge Base は自動ではオンにならない。AI Memory の場所は Settings > Privacy > Use AI Memory。Knowledge Base は別の設定で有効、無効、管理する。
入れる経路も通知が列挙している。文書をアップロードする。オンボーディングで Records を取り込む。その後に手で追加する。Auto sync new Conversate Records をオンにすると、新しい Records を定期的に同期する。通知は、アップロードするか、手で追加するか、この自動同期をオンにしない限り、そのソースは使わない、と書く。
消し方も分かれている。Knowledge Base Settings の Delete は、Knowledge Base が作ったデータを消し、Conversate Records そのものは消さない。Sources から記録を外すのも、知識ベースのソースから外すだけで、会話履歴の削除ではない。会話やクラウド同期のファイルを消す場所は Settings > Privacy > File and Record Cloud Sync。通知は、この機能を会話やファイルのクラウドバックアップではない、とも書く。
学習については一文がある。AI Personalization Features で処理した個人データは、全ユーザー向けの一般モデルの学習や最適化には使わない。広告やマーケティングにも使わない。
機微な情報は、入れた中身を処理する。通知は、追加した文書と Conversate Records の内容を Knowledge Base が処理する、と書く。健康、財務、本人確認のような情報は、必要なとき以外は入れないよう求めている。外す操作は、ソースを外す、Knowledge Base を止める、Use AI Memory をオフにする、の三つだ。
2026年4月3日の Even Insider は、Conversate 2.0 を3月26日に全ユーザーへ出した、と書く。その記事の知識ベースは「In the near future」で、Prep Notes の文脈ファイルはセッションのあいだだけ使う、とある。10月30日の通知は、その先のベータを、オンと削除の手順つきで書いている。カメラについては、4月3日の文が「We engineered the Even G2 without a camera.」だ。2.4.0のリリースノートに、カメラを足す文はない。
Context without compromise(Even Insider、2026-04-03)
Privacy Notice for AI Personalization Features(発効 2026-10-30)
Pro Modeはリリースノートの一文で、手順ページにその名前はない
2番はこれだ。「Conversate Pro Mode (Beta) delivers smarter AI Cues during conversations and deeper Insights afterward.」
同じ10月30日に開いた Conversate のサポートは、AI Cues を Concepts、Bios、Answers、Suggestions の四つで書いている。会話のあとの整理は Summary、Cue List、Transcription。Summary の中身は overview、key conclusions、detailed discussion points、next steps。このページに Pro Mode という語は無い。Insights という語も無い。
開始は三つだ。アプリで Conversate を開いて Start。メガネのメニューで Conversate までスワイプし、タッチパッドをシングルタップ。または「Hey Even, start Conversate.」。終了はアプリの End か、動いているあいだにメガネか R1 のタッチパッドをダブルタップ。書き出しは PDF、DOCX、TXT。
Pro Mode がこの四つのキューを増やすのか、Summary の見出しを変えるのかは、リリースノートの一文からは読めない。9to5Google の紹介は索引カードのままにする。
新しいEven AIは、G2とR1の両方がファーム2.4.0
3番は「Even AI expands what you can do with AI and offers a more natural way to interact with Even G2.」注記は「The new Even AI experience requires firmware v2.4.0 on both Even G2 and Even R1.」だ。
ファームの更新手順はサポートにある。アプリの My Devices から接続中の Even G2 を開き、Glasses Info、Firmware Version、Update。更新中は充電中で、電池は50%より上。アプリは前面のまま、画面ロックや他のアプリへ移らない。
Even AI のサポートが書いている起動は、「Hey Even」か、メニューから Even AI をシングルタップだ。Continuous listening をオンにすると、同じ会話の続きでは「Hey Even」を繰り返さない。検索先は Even Search か Perplexity。このページは、どの項目が2.4.0で入ったかは書いていない。注記が求めているのは、新しい体験には G2 と R1 の両方を 2.4.0 にすることだ。R1 を付けていないときに新しい Even AI がどこまで動くかは、この注記からは読めない。
サポートの仕様表は、解像度640×350、視野角27.5°、60Hz、輝度1200ニト、Micro LED、導波路のままだ。機能欄は Four Microphones で、スピーカーの行もカメラの行も無い。
10月28日の投稿で、私は Even G2 の入出力をこう分けた。メガネから人へは画面を見せればいいので、スピーカーはいらない。人からメガネへはマイクで音を拾えばいいので、カメラはいらない。
2.4.0は、そのカメラなしのまま、マイクで拾った会話のうち、自分で足した記録を次の応答に使う。自動同期は、オンにしたときだけだ。このファームを自分で掛けて Pro Mode の差を見た記録は、まだ書いていない。撮影が先なら、基準は今の Rokid Glasses のままだ。翻訳の読みやすさは、別の記事に書いた。
筆者のEven G2は Even Realities Japan から提供されたものです。
Even G2